2010年3月2日火曜日
『Evernoteハンドブック』を読む
ついに待望の『Evernoteハンドブック』が発売されました。
私も午前中にダウンロードして、早速読ませていただきました。
まずは、以下に本書の章構成を紹介したいと思います。
Chapter 1 Evernoteをはじめよう
Evernoteで何ができる?
Evernoteのアカウントを作成する
ブラウザにウェブクリッパーをインストールする
Evernoteのクライアントをインストールする
iPhone/Android版のEvernoteをインストールする
Evernoteの基礎知識:ノートとノートブック
まずはテキストノートを作ってみる
[Win]手書き風味のインクノートをつくってみる
ウェブページをクリッピングして保存する
スクリーンキャプチャーを撮影する
マルチメディアが入ったノートを作成する
ノートブックを作成してノートを整理する
ノートを検索して探す単純な文字検索
Web版Evernoteのインターフェース
Windows版Evernoteのインターフェース
MacOSX版Evernoteのインターフェース
iPhone版Evernoteのインターフェース
Android版Evernoteのインターフェース
Chapter 2 Evernoteを使いこなす
いつでも使えるグローバルショートカット
電子メールでいつでもどこでもノートを追加
ノートのなかでToDoチェックボックスを活用する
ノートにタグをつけてゆるやかに整理する
タグを階層化してきめ細かい情報整理をおこなう
ノートブックを使うか、タグを使うか?それが問題だ
Evernote最大の機能、文字認識機能のしくみと威力
「保存された検索」でいつもの探し物に近道を
ノートを自動で整理してくれる属性情報を使いこなす
ノートを別ファイルでエキスポート・インポートする
2つのノートを1つにマージする
iPhoneクライアントを使いこなす
進化したクライアントWindows版Evernote3.5
Evernoteプレミアムに移行する
Chapter 3 Evernoteの一歩進んだ使い方
Evernoteを使うときに増やしたい情報と減らしたい情報
ノートブックを共有する知り合いと、世界と
GoogleReaderから直接情報をクリップする
ScanSnapから直接Evernoteにスキャンする
Eye-FiとEvernoteで写真のような記憶をつくる
Evernoteマスターの鍵、高度な検索条件
情報を探す2種類の検索:ノート群検索とノート内検索
SpotlightでEvernoteのノートだけを検索する
日本語検索の注意点:ダブルクオーテーションを使う
Mailpiaでブログを自動的にEvernoteに
Twitterでの日々のつぶやきを全自動でEvernoteへ
Twitterから直接Evernoteにメモをとる
iPhoneのJotNotからEvernoteへ資料を送信する
Chapter 4 Evernoteを仕事と日常で使いこなす
ユビキタス・キャプチャーの習慣で人生を保存する
Evernoteが秘書になる参照情報集約センターの作り方
ネタ帳ガーデニングで常にネタを生き生きと
Evernoteで成長する読書ノートをつくる
理想の研究ワークデスクとしてのEvernote
Evernoteで43フォルダーズ的に情報整理する
Evernoteで作るミニマルGTDセットアップ
Evernoteのタグを使ったプロジェクトマネジメント
会うたびに追加されてゆく人脈データベースを作る
Evernoteで作る名刺データベース
ワインの知識を体系化して自分の知らない自分に会う
囲碁・将棋・チェスの上達にEvernoteを使う
Evernoteでお料理百科(レシピノート)を作る
宴会・懇親会のお店選びからデータベース化まで
お目当ての部屋探しにEvernoteを使う
一目で分かると思いますが、Evernoteに関して非常に幅広い記述を行っており、初心者から上級者まで誰もが使える本に仕上がっています。私のような自称中級者は学ばせていただくことが多くありました。それぞれの項目も1,2頁で簡潔に記載されていて、分かりやすいです。
Chapter 1ではEvernoteの基本を、Chapter 2ではその発展を示しており、実際にEvernoteを使っている人はChapter 3以降を中心に読むことになるのではないでしょうか。私はそうでした。
Chapter 3では周辺機器や他のサービスとの連携、また高度な検索方法についてまとめられています。特に高度な検索に関しては、私はほとんど知らなかったので、このような形でまとめていただけると非常に助かります。
また、Chapter 4では実際に著者の3人がどのような使い方をするのかというのをケーススタディ的に記していて、大いに参考になります。「そんなことまでEvernoteでやる意味があるのか」という感想をもったものも正直いくつかありましたが、「こんなことにも使えます」というアナウンスはこのようなハンドブックの中では一定の価値があると思うので、それはそれで読者側とすれば取捨選択すれば良いだけの話ですね。
ただ、電子書籍という画期的な形態をとった本書にも残念な点が2つほどあります。
1つは、目次がないということです。
どうしても必要というわけではないのでしょうが、本という体裁をとっている以上、その本の構成は冒頭部分で示すべきだと思います。読者にとっても、読みやすさが全く違ってくるのではないでしょうか。なぜ目次をつけなかったのか、理解に苦しみます。
2つめは、誤植がかなり多いことです。
私も本を編集することがあるので、誤植が出版物にはある程度つきものであることは理解しています。しかし、校正を何回行ったのか分かりませんが、少し誤植が多すぎるように思います。正直に言うと、このレベルではまだ表に出すべきではなかったように思います。
しかし、電子書籍のメリットは、悪かったところを皆で見いだして、Ver.2以降に反映できることです。
私もこの本のすばらしさを充分理解したうえで、苦言を呈させていただきました。
私としては参考になる部分も多くあり、早速いくつかの手法を試してみようと考えています。
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